読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ここから始めよう

口づけで始めよう?

No.1 friendとは

割とどうでもいい記事
私は長くて難しい文章を書くのは苦手なので、とても稚拙な記事になると思います。それでも少しお話ししたいことがあります。



KIS-MY-WORLDのDVD発売から1ヶ月強。初回盤に収録されているF-WORLDを見て"藤北"というものに翻弄、圧倒された人は決して少なくないと思う。勿論私もその一人だ。

私はもともと藤北が好きでした。あのなんとも言い難い距離感、喋った途端にもどかしくなる二人、そして絶対的な存在感。好きにならない理由がない。昔あんなに嫌いだった藤ヶ谷くんのことを少し好きになってきたのは、間違いなくこの関係性のおかげである。

ジャニーズのシンメ文化は凄い。どのグループにも必ず存在していて、圧倒的な支持や人気を誇っている。藤北もその"シンメ"の中の1つだ。ただ藤北はその中でもかなり印象の強い組み合わせだと思う。もちろん私の独断と偏見による意見なので異論は認める。



2015年9月17日、KIS-MY-WORLD東京公演。この日は北山くんの30歳の誕生日だった。

公演前、きっと何かサプライズがあるとは思っていた。そしてそれがペンライト演出であることもなんとなく想像がついていた。ジャーニーのオーラス同様、客席で「HAPPY BIRTHDAY」とかなんとかやるんだろうなぁ。そんで大きなケーキが出てきて、みんなでおめでとうって言って。彼はきっと照れて笑いながらありがとうって言うだろう。

この日はほとんど眠れなかった。0時きっかりに泣きながら静かにお祝いして、あと何時間か後には会えてるんだなぁって感動していた。30歳の彼はどんな顔をしているんだろう。どんな気持ちでライブを迎えるんだろう。ドキドキしたし、緊張した。楽しみで、楽しくて、とても寝る気分にはなれなかった。


そして当日。公演の何時間か前に、早めに入場した人達のツイートを見た。

サプライズ企画
Kis-My-Ft2(北山以外)からのお願いです!本日、北山宏光に向けてサプライズを企画してます。みんなで協力して成功させよう!!!!

コンサート終盤のサクラヒラリという曲でペンライトを使ってみんなにウェーブをお願いする予定です。説明は北山が行い、本来はウェーブで会場全体が白からピンク色「桜色」になるという演出になります。

…ここで、皆様にお願いです!!

北山は、「ジャニーズjr.の走りに合わせてペンライトの色を、白からピンク色に変えて下さい!」とお願いしますが、

皆さんの座っている椅子に、赤いシールが貼ってある席の方は色を変えず白のままでウェーブをお願いします!!

みんなのちからで北山の誕生日をお祝いしましょう!!よろしくお願いします!!!!」


正直私は、やっぱりかと思った。まあはっきり言って予想通りだったし、私はその日アリーナだったので(ツイートにあった写真にはスタンド席が映っていた)、サプライズに参加できない寂しさすら覚えた。それでも北山くんの誕生日をお祝いできるのは嬉しかったし、そうやって祝ってもらえるってことは北山くんがたくさん愛されてるってことだとわかってきゅんとした。

会場に入ると、モニターにこのサプライズ企画を説明する映像が流れていた。私はもう一度じっくりと読み、一つ気になることを見つけた。それは終始北山くんが「北山」と呼ばれていること。北山くんを「北山」と呼ぶのはメンバー内では藤ヶ谷くんだけだ。北山さんとかミツとかじゃない。もしかしたらこの企画、藤ヶ谷くんが担当したんじゃないか?ちょっとだけ、本当にちょっとだけそんなことを思いました。

公演が始まると、一番最初から最後までずっと泣いていた気がする。泣いてると北山くんの姿がよく見えないから本当は泣きたくないのに、すきだって気持ちが溢れて涙が止まらなかった。多分全公演の中で一番泣いた。公演が進んでサクラヒラリが近づくにつれてどんどん緊張してきて、私生きていられるんだろうかって思った。

MCでは誰一人として北山くんの誕生日に触れることはなく、本当に普通の公演として時が進んでいった。もしかしたらなんかあるんじゃないかってちょっとそわそわしてたけど、そこには1ミリも誕生日の空気はなかった。それは証の前のトークも同じだった。むしろいつもより冷めた感じで、相変わらず藤ヶ谷くんはツンツンしてるなぁと思った。

⊂*`∀´⊃「藤ヶ谷さん調子はどうですか」
ξ*‘ ー‘)「最高です」
⊂*`∀´⊃「どのぐらい最高ですか?」
ξ*‘ ー‘)「こんぐらいです」
⊂*`∀´⊃「えっ、このぐらいっすか?」
ξ*‘ ー‘)「はい」

思えばこの時の藤ヶ谷くんはすごく緊張していて、すごくドキドキしていたのだろう。だけど私にはわからなかった。

コンサート中はいつにも増して時が過ぎるのが速い。ものすごい速さで夢の時間は終わっていく。特に証からエタマイまでの時間は10分くらいに思えた。それがこの日はとても遅く感じた。サクラヒラリなんか1曲で30分くらいに感じた。

間奏になって、北山くんが何も知らない顔をしてウェーブの説明をする。いつも通り「みなさん、ウェーブって知ってますか?」という一言を発した瞬間、メンバーの何人かがにやりとした。北山くんの視界に入らないところでにやにやしながら目を合わせるニカ千ちゃん。横尾さんも少しだけ笑っているように見えた。宮玉は知らん(ごめん)。そんな中でたった一人、全く表情を変えない藤ヶ谷くん。笑いもしない。ただどこか一点を見つめていた。

モニターに例のサプライズ説明メッセージが映し出され、5万5千人と6人がドキドキする中でウェーブは進んでいく。私はぼーっとスタンドを見つめながら泣かないように目に力を入れていた。ちょっと怖くて足が震えた。

やがて綺麗に『ヒロミツオメデトウ!!』という文字が浮き上がり、会場全体から歓声が上がる。急に「あれ?」「ちょっと?」とガヤガヤし出すメンバー。そして状況が掴めていない北山くん。口を開けてぽかーんとしていた。

HAPPY BIRTHDAYの歌が流れると同時にわたたいが大きな箱を運んでくる。藤ヶ谷くんが「こっちに来た方が…」と北山くんを箱の前に誘導。対してカメラを気にして箱の後ろでスタンバイする仕事人北山くん。そして藤ヶ谷くんと横尾さんがゆっくりと箱を開けた。

あとはもうDVDに収録されていた通り。ケーキの予約・デザイン・ピックアップをやったのは自分、写真を選んだのも自分。満足そうな顔で藤ヶ谷くんが言う。わたたいがロウソクに火をつけて、北山くんがそれを吹き消して、チョコでできたギョーザを北山くんが食べて。もう全部終わったと思ったのに、まだ何かを気にしている様子の藤ヶ谷くんが気になった。

気付いた時にはもう藤ヶ谷くんは画面にいなかった。えっどこ?と思ったらしゃがんでいて、手に何か持ってた。すると「あとこれ…僕からの個人的な…」と言って二つの袋を手渡した。何が起きたのかわからなくて、でもとんでもないことが起きたのはわかって、もうほとんど出ない声で叫んだ。

プレゼントの中身を見て、「これはちょっと…あとで開けよう」と北山くんが言う。「全てを見れると思ったら大間違いだ!なぜなら俺達はアイドルだからねぇ!」ちょっと不満だったけど、確かにそうだと思った。そうしてサプライズが終わって、公演も終わって、その日は北山くんの嬉しそうな顔がずっと離れなかった。北山くんの嬉しそうな顔だけが印象的だった。


これが2015年9月17日、東京ドームで見たことの全てだ。この日を境に名古屋のオーラスまで、藤ヶ谷くんがやたら北山くんにデレた。名古屋28日のMCでは実際に誕生日の話をしてくれた。

⊂*`∀´⊃「あ、誕生日ありがとうございました」
ξ*‘ ー‘)「あ、どうも。お誕生日おめでとうございました。いやー俺思ったよ。俺やっぱやればできるんだなーって」
⊂*`∀´⊃「あはは。やればできる子みたいな。ありがとうございます。頂いたものもね、ジーパンですけど。穿いてますよ」
ξ*‘ ー‘)「あれ結構穿いてますよね?なんか、あの、楽屋入ってきた時に、ちょっと、藤ヶ谷見てよみたいな顔してるのは気付いてました」
⊂*`∀´⊃「いや見てくんねーかなと思ってさ。サイズもぴったりでしたよ」
ξ*‘ ー‘)「だって俺くらいできる男だと大体サイズ調べてやるからね」
⊂*`∀´⊃「ぴったりだったねサイズもね。本当にね」

ξ*‘ ー‘)「僕が買ったジーンズもちょっと、半分くらい切りました」
(’・_,’)「あっ半分も!?」
⊂*`∀´⊃「いや、あれさ!あのね!?ジーパンいただいて最初に箱開けた時に、ジーパン折ってあったわけ。結構ちゃんと。で、なんか俺用にそうやって丈やってくれてんのかなーと思って。穿こうと思ったわけ。そしたらちょっと短いなーと思って。で、直そうと思ったらここ縫われてるから…あっ、これがオシャレってやつかって」
ξ*‘ ー‘)「あれだから、そーいうやつにした。なんかそーいうのにスニーカー履くこと多いじゃん。ブーツとかだったら長くてもいいけど」

普段あまり喋らない藤ヶ谷くんがこんなに喋るなんて。彼がいかにあの瞬間を待ちわびていたか、あの瞬間にかけた思いの強さを感じた。素直に嬉しかった。私はただのしがないヲタクの一人だけど、北山くんの誕生日が藤ヶ谷くんの中で何か大きな意味を持っているとしたら。そんなに嬉しいことはないと思った。



時が経ち、雑誌やキスログでプレゼントの中身やあの瞬間の詳しい状況が徐々に明かされていく。そしてツアーDVDの発売日を迎えた。

藤ヶ谷くんのソロ企画、F-WORLDの内容は北山くんのバースデーサプライズについて。そこにはケーキの写真を選び、デザインを考え、熱心に話をする姿。ちょっと恥ずかしそうにその思いを語る姿。いろんな藤ヶ谷太輔くんが詰まっていた。

ペンライトのサプライズについて事前にメンバーに説明する藤ヶ谷くん。ケーキやプレゼントだけじゃない、このサプライズを考えたのも藤ヶ谷くんだったと知って、私は心底びっくりした。当日の朝には自らお店に足を運び、そして自らの手でデコレーションをする藤ヶ谷くんの姿があった。

「これね、すっげぇ盛り上がると思う。だってメンバーも知らないじゃないですか。やるのは知ってるけど、物を見たことはないし。その一瞬の多分優越感に浸ってる感じですね。これからあれが出てきて、みんなこういう顔すんだろうな、みたいな。5万5千人も知らないじゃないですか。5万5千人知らなくて、自分だけ知ってる、この、優越感やばいっすね」

あまり見たことのない、藤ヶ谷くんのすごく笑った顔を見た。笑うとこんな顔するんだなと思った。度々「優越感」という言葉を選ぶ藤ヶ谷くんのその顔はまさに優越感に溢れていた。

Q.なぜラーメンなんですか?
「ラーメンの話よくしてる。なんか、ニカとかと。お前あそこ食った?とか、あそこ行こうぜ〜とか、よくしてるから」

Q.プレゼントについては?
「いや、あの…まあ手帳カバーっていうか。なんか彼結構マネージャーさんにスケジュール聞いて書き込んだりしてるんで。ちょっとなんか手帳カバーいいかなって」

「まあ…結成当時から考えるとやっぱ二人で色々こう、ずっと、なんかやらせてもらってたというか。歌もそうだし、MC・喋りもそうだし、お芝居もそうだし。俺らが与えられたものをやっぱ一生懸命やるっていうか。本当になんか、一緒に頑張ってきたから、うん。まあ今も継続ですけど。色々こう、歳を重ねたりとか経験重ねると、まあ攻め方どんどん変わるじゃないですか。それもなんか幅になってるんじゃないかなと思いますけど。

まあわちゃわちゃしないですよね。でもなんかそれがお互い心地良い距離というか、よく仲悪いんじゃないかとかすごい言われますけど、そういうことではない。ファンの皆さんには心配したり、させてしまうことも…ありますもんね。あんま二人でしゃべってるところとか見れないっていうか、見せないっていうか。なんかそういうとこありますかね。でも本当心地良い距離だと思います。なんかもう男っぽい感じというか、あんまり…男同士わちゃわちゃする男もいれば、喋んないけどなんかこう、伝え合ってるみたいな。

なんかあの頃…10代の時、よく楽屋とかで写真撮ってたんですよ。ケータイじゃなくて。で、なんかね、実家の部屋とかに貼ってあって。それをこの前久しぶりに見た感じはありましたね。結構あの時、自分らもそうですけど、何にも気遣わなかったし、髪型にしろ服装にしろ言葉にしろ何も気遣わなかったけど、でも楽しかったですよね。写真見てその時のこと思い出せるっていうか。

やっぱ節目じゃないですか、誕生日。勝手ながら俺がやるべきのかなと思ったし。

なんか二人で「どうする?」って考える時もくるであろうから。その時はなんか、昔を思い出しつつ、今の感覚でお互い考えていけたらなと、高みを目指していけたらと思います」

私はこのインタビューを聞いて思ったこと、感じたことを文章で書けるほど頭が良くないから、もうなんて言ったらいいのかはわからない。上手い言葉が見つからないってやつだ。ただ藤北の関係性の本当の部分を見た気がした。ずっとずっと知りたかった、妄想や憶測ではない本当の部分。そしてそれは想像をはるかに上回るもので、私のくだらない想像なんか比べ物にもならなかった。


一方でサプライズを受け、プレゼントをもらった北山くん。すごく晴れやかで、すごく嬉しそうな顔をしていた。プレゼントを両手に抱え、私のだいすきな笑顔でインタビューに答える北山くんを見て自然と涙が落ちた。

北山くんは落ち着いてからプレゼントを開けた。まずはジーンズを見て、「自分で穿いて、作ってってことなんだろうね」と言っていた。それを聞いて、名古屋28日のMCで藤ヶ谷くんが言っていた「穿きこんだら味が出るし」という言葉を思い出した。

そしていよいよ手帳カバーに手をかける。彼は中から出てきた藤ヶ谷くん直筆のメッセージに、「なんだよ〜ありがたいねぇ」と一言。

f:id:love-is-groovy:20160223035214j:image

北山くんはすぐにマッサージ中の藤ヶ谷くんの元へ向かい、何かを言いに行った。この先は「二人だけの内緒のお話」らしいから本当のことはわからないけれど、恐らくお礼を言いに行ったのだろう。

f:id:love-is-groovy:20160223035229j:image

何も言わずにうつ伏せになっていた藤ヶ谷くんが、北山くんがいなくなった瞬間に顔を上げる。左目しか映っていないけど、耳まで真っ赤にしながら嬉しそうな表情をしているのは私にもわかった。嬉しそうで、満足気で、何より幸せそうな顔だと思った。



証を経てギターを弾きながら歌を歌えるようになった藤ヶ谷くんに対して、北山くんはこう言っていた。

f:id:love-is-groovy:20160223144210j:image

「藤ヶ谷が、5年後とかなんか少し楽になってんじゃない?自分の引き出しが、ね。楽になってるっていうか、いろんなことを見せれるタレントになってくれると思いますけど。」

北山くんはこれからの藤ヶ谷くんのことを考えていた。きっと今回すごく苦労するだろうけど、それは必ずこの先藤ヶ谷くんの武器になる。そんなことを思ってギターをプレゼントしたのだろうか。

「何年後かにあの曲から始まったって言われる曲にしたい」(アルバム「KIS-MY-WORLD」キスショ盤北山ver.より)

証に対する北山くんの思い。それはそれは強くて、とても私には計り知れない。彼は"藤北"がキスマイの中で大きな意味や力を持つということをよくわかっていると思う。期待が高ければ高いほど、本人達への重圧やプレッシャーは大きくなる。だけど彼はこの曲を披露する前からそんな事を言っていた。正直私は初めてこの言葉を聞いた時、そんな訳が…と思ってしまった。なぜなら私の中での"藤北"のイメージは、証よりもはるかにFIRE!!!のほうが合っていたから。新しい歴史を作るなら、間違いなくFIRE!!!からだと思っていた。

⊂*`∀´⊃「違う見せ方ができたんじゃないかなと思いますね。幅が広がったというか」

ξ*‘ ー‘)「ガラッと空気も変わりますしね。いろんな攻め方があるんだなーと思いましたね」

二人がユニット別ドキュメントで言っていた言葉。さっきも言った通り、"藤北"は今まで「かっこいい」の象徴だった。これは私の中のイメージにとどまらず、他のヲタクや世間の認識もそうだったと思う。ガシガシとダンスを踊って、ギラギラした歌を歌って。それが今回は二人で椅子に座って、アコギを持って、しっぽりとした歌を歌う。そこには間違いなく幅が生まれる。北山くんが、藤ヶ谷くんに引き出しが出来てこれから楽になるって言っていたことを、藤ヶ谷くんはしっかりと受け取っていた。「喋んないけど伝え合っている」という藤ヶ谷くんの言葉を理解するのに、これ以上の説明はいらないだろう。

センターステージに二人だけがぽつりと並び、会場中の誰もが聴き入ってしまうような深みのある歌声を披露する。それが今回のスタイルだ。ツアー初日の2015年8月29日、私は北山くんの「何年後かにあの曲から始まったって言われる曲にしたい」という言葉を疑ってしまった事を激しく後悔した。証の完成度は私の予想なんかはるかに超えて、それはそれは大変にすごいもので。証を演奏している3分間、会場の空気が止まったようだった。息をするのも忘れるくらい聴き入った。



話は戻って誕生日当日。F-WORLDには座席に自分達の手でシールを貼る6人の姿があった。

f:id:love-is-groovy:20160223154356j:image

この日は東京ドーム公演の初日。4日間の連続公演を控えたメンバー達が自分達でサプライズのためのシールを貼ったという事実にこの上なく驚いた。それもこれも全部、藤ヶ谷くんが1から計画してくれたおかげだ。そして何より北山くんがみんなに愛されているから。私はこの6人がシールを貼る映像を見て涙が止まらなかった。

サプライズの瞬間、ケーキを運んできた藤ヶ谷くんの顔はどこか神妙である。笑ってるけど笑ってない。当たり前だ。箱の中のケーキは崩れていないか、このケーキを見て北山はどんな反応を示すだろうか。そしてこれから5万5千人と6人の前で個人的なプレゼントを渡すというミッションが待っている。心配や不安をたくさん抱えていたんだと思う。

そんな藤ヶ谷くんが、北山くんが「全てを見れると思ったら大間違いだ!なぜなら俺達はアイドルだからねぇ!」と言った瞬間に見せた笑顔が忘れられない。あの笑顔は私が今回のツアーで見てきた藤ヶ谷くんの顔の中で一番良い顔だと思う。勿論私は北山担だから藤ヶ谷くんのことをそんなに見てないし知らない。だけどなんとなくそう思った。

「何よりもサプライズ心配だったんで、なんかファンの皆さんが全員がやってくださった感じが、感動しましたね。なんかちょっとそわそわしてました、自分も」

サプライズを無事終えた藤ヶ谷くんの言葉。サプライズが「何よりも」心配だったという。藤ヶ谷くんは多分会場中の誰よりも北山くんの誕生日のことを考えていただろうし、誰よりも彼の誕生日を祝っていただろう。負けた。私は藤ヶ谷くんに完敗したのだ。

30歳という節目の年。藤ヶ谷くんはやたら「節目」という言葉にこだわっていた。北山にとって大切な時にはいつも自分が立ち会うべきだと言っていた。普段はほとんど会話を交わすこともなく、二人並べば常に微妙な距離感を保っていて。一見仲が悪いように見えるくらいなのに、藤ヶ谷くんは北山くんの30歳の誕生日を「大切な日」だと言っていた。ヲタクが思うよりずっとずっと藤北の絆は深いんだと思う。北山くんの30歳の誕生日を通して、それが痛いほどよくわかった。まったく興味のないように見えて実はいつもお互いを思いやり、心の中では「俺達がしっかりしないと」と思っているのだろうか。胸が熱くなった。藤北はキスマイの最後の砦だと思う。



初回盤に収録されているユニット別ドキュメント。その内容はほとんどが藤ヶ谷くんがギターを練習している様子である。北山くんにもらったばかりの真新しいギターを手に、チューニングから先生に教えてもらう藤ヶ谷くん。そこに北山くんの姿はない。

多分いつもなら北山くんが出ていない映像なんてつまんなくて飛ばしてしまう。でもこの映像に関してはとても飛ばすなんてできなかった。藤ヶ谷くんの顔があまりにも真剣すぎて、そしてそれが"藤北"の曲に向けられたものだなんて。嬉しかった。ぽーんと北山くんが買い与えたギターを、藤ヶ谷くんが地道に練習する。その映像はなかなか感慨深いものがあったと思う。

北山くんがギターをあげた時、二人で一緒にやろうと言ったのは藤ヶ谷くんだった。今まで何の関わりも持ってこなかったアコギを前に、藤ヶ谷くんは二つ返事でやろう、練習しようと言っていた。

私も経験者だからよくわかる(つもりでいる)が、ギターを1から始めて弾き語りできるようになるまでにはかなりの努力を要する。最初はコードを覚えること、おさえることすらロクに出来ず、ちゃんとおさえてるつもりでもなかなか思い通りの音が出なかったり、1日経ったらもう忘れてしまっていたり、とにかくイライラすることばかりだ。ただ「やりたい」「弾けるようになりたい」という気持ちだけではなかなかマスター出来ないのが現実だと思う。all独学だったとはいえ、私は1曲ちゃんと弾くことができるようになるまでに8ヶ月くらいかかった。途中3回くらい挫折したし、イライラするといつも「ギターが弾けないからってこの先損することもないだろう」と考えて諦めていた。

だが今回の藤ヶ谷くんはそういうわけにはいかない。自分で「コンサートで北山と二人でギターの弾き語りをする」と決めてしまったのだから、諦めるわけにはいかないのだ。今までギターにほんの少し触れたことしかない人間がたったの2,3ヶ月で長い曲を1曲弾き語りできるようになるなんて、多分誰も思わない。ましてや藤ヶ谷くんには突出して音楽センスがあるわけでもないし…(ごめんなさい) ある意味このミッションを仕掛けた北山くんは鬼畜というか。まあ仕事人なんだろうな。だって他人のこれからの仕事の幅を考えているくらいだから。しかも藤ヶ谷くんにやろう、と言わせたところにもミソがあると思う。こうやってひとつひとつ考えていると、藤北がどれだけお互いを信頼しているのかが手に取るようにわかるような気がして。不仲だなんて言い出したのはどこのどいつだ?という気持ちになる。

ところで不慣れなギターと真剣に向き合う藤ヶ谷くんを、北山くんは見ただろうか。初合わせの映像を見た感じ、当時は二人が個々の練習中に顔を合わせることはなかったのだろう。でもこのDVDが出た今、北山くんは藤ヶ谷くんがどんな風に練習をしてどんな思いで初合わせに臨んだのかを知る術ができた訳だ。もちろんこの映像だけじゃなく誕生日サプライズの一連も見てほしいけど、このドキュメントだけは絶対に見てほしい。あなたが一生懸命考えて、いろんな思いを抱えながら与えたギターを、藤ヶ谷くんはこうして扱っていたんだよ。一生懸命な気持ちに応えるのはやっぱり一生懸命な気持ちなんだよって。まあこれは私が気にする範囲のお話ではないけれど。



さて稚拙で中身のあまりない私の頭の中を少し長く話しすぎました。あと少しで終わると思いますのでお付き合い頂けたら幸いです。

2015年のコンサートツアー「KIS-MY-WORLD」は、全体的に見ても藤ヶ谷くんから北山くんへの矢印がかなり大きく、私自身新しい発見だらけの3ヶ月間になりました。こうして色々と思いを馳せた時間も含めると半年にもなるんだなぁ。実に大切な大切なものが詰まったツアーだったと思う。

今まで散々不仲だなんだと騒がれてきた"藤北"。F-WORLDのインタビューで藤ヶ谷くんも言っていた通り、本人達にもどうやらその自覚はあるらしい。でも仲が良い、悪いでは片付けられないのが藤北なんだと思う。二人はKis-My-Ft2というグループの明らかなツートップで、しかもそれはずっとずっと昔からの話。デビューからはまだ5年にも満たない彼らだが、結成からはもう10年以上が経つ。藤ヶ谷くんが言っていた、Kis-My-Ft2のこれからのことを二人で考える日もきっとくるであろうから。その時は昔を思い出しつつ今の感覚で高みを目指していけたら、という言葉がすごく心に沁みた。特別仲が良いわけでも悪いわけでもない、本当に自然な距離を常に保っている二人が、間違いなくグループの柱なのである。

正直今、このグループはかなり正念場を迎えていると思う。それはメンバーもファンも然り。デビュー5周年という節目の年に、しかもまだ3月なのに、あまりにも色々なことが起こりすぎて情勢は決してよろしいとは言えない。だからこそこれから二人はどんな顔を見せてくれるのか、そしてどんな7人になっていくのか。大きなことは変わらなくても、小さな、こちら側からでは目に見えないことが変わっているはず。それが彼らの中でしっかり決まるまで、いくらでも待つから。この2016年は自分達のことを精一杯祝福してあげてほしい。やっとの思いで迎える5年目だから。



f:id:love-is-groovy:20160310012602j:image

No.1 friendとは。言葉にしなくても伝え合える、こんなにもかっこよく、こんなにも素敵な二人のことをいうのだろう。2016年も今まで通り何も変わらず、また少し素敵になった二人が見れますように。



長ったらしくてまとまりのないゴミのような文章をここまで読んでくださった方々、お付き合い頂きありがとうございました。気付いたら1万字をあっという間に超えてました。これで終わりです。